三愛マクセルでは、射出成形金型の設計・製作・修理メンテナンスを中心とした事業活動を通じて、 SDGsの目標達成に貢献するために、持続可能な社会の実現を目指して取り組み続けていきます。

SDGsSDGs(持続可能な開発目標)とは

“SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで採択され、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの15年間で目指す国際目標です。国際的な社会・環境課問題を解決することで持続可能な社会の実現を目指していく国際目標が、SDGsです。
SDGsは、全部で17のゴール・169のターゲットから構成されています。そして全体の理想として、「誰一人取り残さない(No one will be left behind)」という表題が掲げられています。そのためSDGsは、発展途上国のみならず、先進国が率先して取り組むべき目標として、いま全世界で目標達成に向けた取り組みが進んでいます。”

すべての人に健康と福祉を

当社では、社員が健康かつ快適に、安心して働くことができる環境整備を行っています。生産現場においては、すべての工場でエアコンを設置しており、外気に近い現場であっても一定の温度・湿度で調整しています。また一定の温度・湿度環境下にすることで、金型の品質精度も向上することができます。
また事務所や更衣室においては、各工場に体重計やシャワー設備も完備しております。社員が自身で健康に目を向ける環境を提供しつつ、真夏の暑い現場から帰宅する前に身体を綺麗にする環境も提供しております。
今後は社内に健康器具の設置も予定しており、より一層の社員の健康寿命の向上につながるべく、さらなる環境整備に努めてまいります。

働きがいも経済成長も

当社では働きがいのある金型工場を目指して、雇用環境の整備にも努めています。社員のうち60歳以上のシルバー社員も一定数在籍しておりますが、現場の最前線を担いつつ、精力的に若手社員への技術指導も行っております。
また当社では女性比率が約25%と、製造業としては高い比率を維持しています。事務系業務だけでなく、マシニングセンタを複数台操作して金型部品を加工する女性スタッフや、最後に重要となる磨き仕上げ工程においても、女性社員が活躍しています。
今後も少子高齢化や女性の社会進出がより一層進んでいく中で、当社は社会をリードするような働きがいと成長環境を構築してまいります。

つくる責任 つかう責任

当社では、製造業としてモノを作る立場から環境問題に取り組むべく、再生プラスチックやバイオマスプラスチックを使用した射出成形のための金型開発にも携わっています。

従来は価格や美観性が重要視されてきたのが当社の柱である日用品金型ですが、近年では環境への配慮も重要視されています。当社の取引先であるJEJアステージでは、2022年9月に初のバイオマス製品を発売していますが、この製品には廃棄されてしまう米を使ったバイオマスプラスチック「ライスレジン」が25%配合されており、温室効果ガス削減に貢献できる製品となっています。 そして当社では、このライスレジン用の射出成形金型の開発から設計・製作まで担当いたしました。ライスレジンは成形時に多量のガスが発生してしまうため、金型に付着したガス成分を除去する金型メンテナンスが重要となりますが、当社の金型メンテナンスのノウハウが活きる場所にもなっています。

また当社では、再生プラスチックを利用した業務用ゴミ箱の射出成形金型の設計・製作も対応しております。プラスチック廃棄物から100%リサイクルされた樹脂を使用する環境に優しい樹脂製品ですが、そのような廃プラスチックを再利用するための製品設計や製造に関するお手伝いも行っております。

今後も環境に配慮された樹脂を用いたプラスチック成形品が多く世の中に誕生すると予測されますが、環境への配慮が大きくなる一方で、現場視点での成形性や使う方の品質・安全性への配慮が小さくなってはいけません。当社では、つくる責任も持ちつつ、つかう方の視点にも立ち、地球にも人間にも配慮が行き届いたプラスチック成形品向けの金型を開発してまいります。